早朝三時に起きて勉強する

かつて担当した生徒で大検合格を果たしたT君(当時二〇)は、両親が共働きの家庭に育ち、小学生までは夜九時に就眠し、早朝三時に起きて勉強するといった学習習慣が身についていた、いわゆる「いい子」だったが、あとになって本人から聞いてみると、小学生にしては無理をしていたことがわかった。中学から学校を休みがちになり、高校へ入学したものの行ったり行かなかったりの状態を繰り返し、やむなく中退。不登校から昼夜の生活が逆転し、外ヘー歩も出ることのない引きこもりの時期にKさんが現れた。担当当初、夜になり家庭教師の約束時間が迫ると、Kさんの携帯メールに「今日はどうしても家に帰りたくない」、あるときは「いま死のうとしている」とメッセージが入ったこともあった。当時、Kさんは独身だったため、ときには自分の部屋へ呼んでじっくり話を聞いてやったり、朝は自宅へ起こしに行って「おはよう」と声をかけ登校までつき合った。
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